196号(2012/2/20)
【今回の大震災に被災された皆様に衷心よりお見舞い申し上げますと共に
亡くなられた方々に深く哀悼の意を捧げます】
※新年度から近藤勝洪新会長のもと校友会本部の執行部が刷新されました。
光安一夫前会長は相談役に就任され、引き続きメルマガにご協力をいただきます。
目 次 |
光安メモ |
社会保障に関するトピックス 医療を営利産業化していいのか 日医 2月8日 佐賀大病院で外科医に「インセンティブ手当」 日経メディカル 2月13日 (無料登録が必要) 共通番号法案を閣議決定 漏えいに罰則 【共同通信】2月14日 |
歯科に関するトピックス |
校友会本部から |
校友会会費納入の確認についてお願い |
情報管理委員会から ◎ホームページをリニューアルしました http://www.koyu-ndu.gr.jp ◎ホームページの更新情報 ◎都道府県校友会HPとの相互リンクについて |
メールアドレス登録・再登録のお願い |
光安メモ
社会保障に関するトピックス
日本医師会は、「医療政策会議」の報告書「医療を営利産業化していいのか」を公表した。
民主党政権は医療を成長産業と捉え、経済の牽引役に据えた(新成長戦略 平成22年6月)。
これについて原中日医会長が「医療政策会議」に対し、22年7月に諮問。
2年間の研究を経て報告書が取りまとめられた。
報告書は
(1)ポスト311の社会保障と政治(山口二郎:北大大学院教授)
(2)TPPと今後の日本医療(二木立:日本福祉大教授)
(3)医療の営利産業化より医療関連産業の強化を(桐野高明:国立国際医療研究センター総長)
(4)医療保障政策と医療団体の政治経済学的位置(権丈善一:慶大教授)
の4章となっている。
山口氏:医療は社会的共通資本であり、経済成長に位置づけるべきでない。
二木氏:TPP(環太平洋経済連携協定)について、米国政府による機器・薬品の規制緩和と営利産業化を危惧する。
桐野氏:医療の目標は収益性向上よりも関連産業の活性化を。
権丈氏:医療を「市場から外して医療保障政策下に置く」ことと、「市場に乗せる」ことを政治的・経済的意味合いで考察。
4者の共通する見解として、医療が経済成長戦略に政治利用されないよう確固とした理念を持ち、公益性を保つことを説いている。
佐賀大病院で外科医に「インセンティブ手当」 日経メディカル 2月13日
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/201202/523552.html(無料登録が必要)
重労働の割に給料が安く、若手医師の間で敬遠されがちな外科系診療科。
2010年度の診療報酬改定では、外科医療の再建が重点課題の一つに掲げられ、外科の診療報酬が大幅に引き上げられました。
それでも、外科医の待遇改善が実現したとは言い難い状況です。
そんな中、思い切った取り組みを始めたのが佐賀大学病院です。
「高度な医療を担うべき大学病院の外科医が、給料面で不利なままでは、良い人材が民間に流出する。
だが、人件費削減が求められている中、医師の給料を単純に引き上げるのは難しい」―。
そこで院長の宮崎耕治氏が考えたのが、病院の収益から捻出した財源を使って、業務に応じた「インセンティブ手当」を付けることでした。
例えば、「リスクを伴う手技」を行った場合、術者のうち主な1人に対して診療報酬点数の5%を支払います。
胃単純切除術(2万1700点)であれば、術者には約1万円が支払われる計算になります。
外科医に限らず、早期胃癌の内視鏡治療(EMR)を行った消化器内科医、経皮的冠動脈形成術(PCI)を行った循環器内科医、麻酔をかけた麻酔科医なども対象となります。
さらに、時間外の緊急診療(1回1万円)やドクターカーへの搭乗(1回2000円)など、診療科を限定しない手当も充実させました。
その結果、「外科医、特に医員クラス以上のモチベーションが上がり、手術件数も増え、病院経営上もプラスになった」と宮崎氏は話します。
※1月6日の朝日新聞「経済気象台」には、「こんな医療に誰がした」のタイトルで健康保険について、「保険契約の中身についても、医師のスキルを無視した価格体系になっている。すなわち、新米と神の手を持つドクターの手術が同一料金で、スキルは評価されない。これではスキルを磨き、診療・治療レベルを引き上げようとするインセンティブは働きにくい。」との指摘があります。
共通番号法案を閣議決定 漏えいに罰則 【共同通信】2月14日
<以下抜粋>
政府は14日、国民一人一人に番号を割り振って納税実績や年金などの情報を管理する共通番号制度を導入する「個人識別番号法案」を閣議決定した。
番号に「マイナンバー」という名前を付け、2015年1月の利用開始を想定している。
個人情報の保護に向け、行政組織などを監視する第三者機関の設置や情報漏えいに対する罰則を盛り込んだ。
政府は社会保障と税の一体改革に関連し、共通番号制を消費税増税に伴う低所得者対策に活用することも検討。
番号制を使い、所得をより正確に把握することで、低所得者に所得税を払い戻したり、給付金を支給したりする「給付付き税額控除」の導入につなげたい考えだ。
古川元久経済財政担当相は14日の閣議後の記者会見で「社会保障の仕組みを大きく変え、真に必要な社会保障給付を行うためのインフラだ」と意義を強調。
情報漏えいへの懸念には「法案化でより具体的な説明もできるので、国民のさまざまな不安の解消につながっていくと思う」と述べた。
番号制は、所得や社会保障の受給実態を把握し、個人や世帯の状況に応じた社会保障給付を実現することが目的。
年金の受給手続きの簡略化や、災害時の金融機関による被災者への保険金支払いなどにも活用できるようにする。
個人情報の漏えいを防ぐため、法案では第三者機関に国や自治体などへの立ち入り検査を認めるなどの強い権限を与えた。
情報漏えいに関わった行政職員らに最高で4年以下の懲役、または200万円以下の罰金を科すとした。
ただ、内閣府が実施した世論調査では、8割以上が制度の内容を「知らない」と答え、周知の低さが浮き彫りになっている。
[共通番号制度]
国民一人一人に番号を割り振り、納税実績や年金などの情報を政府が一体的に管理できるようにする仕組み。
社会保障の負担と給付の公平性を保つため、正確な情報を把握するのが狙い。
スウェーデンや米国に似た仕組みがあり、日本でも自民党政権時代から導入を検討してきた。
民主党政権は、年金保険料と税金を一体的に徴収する「歳入庁」の創設も視野に入れている。
歯科に関するトピックス
東北大学は10日、マウスのiPS細胞(新型万能細胞)を使って歯のエナメル質の元になる細胞を作り出すことに、同大大学院歯学研究科の福本敏教授らのグループが世界で初めて成功したと発表した。
研究成果は、米国科学雑誌「ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー」電子版で紹介されている。
福本教授らは、歯の元になるラットの歯原性上皮細胞とマウス由来のiPS細胞を混ぜて培養。
iPS細胞をエナメル質を構成しているたんぱく質の一つ、アメロブラスチンを含む細胞に分化することができた。
この細胞をエナメル質に変化させることができれば、歯の再生につながる可能性があるという。
福本教授はすでにiPS細胞から歯の象牙質の元になる細胞を作り出すことに成功しており、「全身のどの細胞からも、歯を作り出せる可能性が高まった」としている。
校友会本部から
校友会会費納入の確認についてお願い
※新卒者は入会時に2年分の会費を納めていただいておりますが、2年後からの会費納入をお忘れなきようお願いいたします。
その後2年間未納の方は自然退会となりますのでご注意下さい。
最近、送付物等が校友会から届かない会員の方は、事務局までお問い合わせ下さい。
情報管理委員会から
ホームページをリニューアルしました http://www.koyu-ndu.gr.jp
新サーバーへの移行に伴い、ホームページもリニューアルいたしました。
これまでは委員会の手作りでしたが、コンテンツの企画充実のため、このたび業者に依頼し、徐々に更新作業を進めております。
完全移行にはしばらく時間がかかりますので、その間のご不便をご容赦いただければ幸いです。
今後ともご指導を宜しくお願いいたします。
ホームページの更新情報
(1)会報バックナンバーにVOL.29NO.1〜VOL.34NO.4までをアップしました(2012/1/26)
(2)日本歯科大学校友会・求人案内の情報を更新いたしました。(2012/1/19)
(3)女性の会のページに「女性歯科医師の集い2012」開催のお知らせを掲載しました(2011/12/26)
(4)日本歯科大学校友会・求人案内の情報を更新いたしました。(2011/12/15)
(5)トピックス・会員用ダウンロードページに学術フォーラム2012開催のお知らせを掲載しました(2011/11/28)
(6)学術フォーラム2012のポスターをダウンロードできるようになりました(2011/11/24)
(7)会報バックナンバーにVOL.37NO.1をアップしました(2011/10/28)
(8)「東日本大震災・災害支援情報ページ」に義援金再募集のお願いを掲載しました(2011/10/14)
(9)日本歯科大学校友会・求人案内の情報を更新いたしました。(2011/9/27)
(10)トピックスに日本法歯科医学会第5回学術大会の情報を更新しました(2011/8/26)
(11)トピックスにデンタルファミリーオーケストラ公演の情報を更新しました(2011/8/19)
※趣味の世界で異能を発揮している校友の方の情報をお寄せください。自薦・他薦共可。
※トップページに掲載する写真を募集いたします。http://www.koyu-ndu.gr.jp/
都道府県校友会HPとの相互リンクについて
各都道府県校友会で運営されているホームページがございましたら、相互リンクを行いたいと思います。
URL等の情報を事務局までお寄せ下さい。よろしくお願いいたします。
メールアドレス登録・再登録のお願い
校友会本部では、インターネットが会員への情報伝達を効率化、迅速化する上で有力な手段であると考えています。
ぜひとも大多数の会員が本会から発せられるインターネットでの情報を受信できるよう、普及にご協力ください。
お知り合いの会員で、まだ登録されていない、あるいは登録したけれどもメールマガジンが届かないという方がいらっしゃいましたら、
校友会本部HP http://www.koyu-ndu.gr.jp/ でのメールマガジン登録あるいは再登録をお勧めください。
−− 参考 −−
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