229号(2013/3/15)
※2011年度から近藤勝洪会長のもと校友会本部の執行部が刷新されました。
光安一夫前会長は相談役に就任され、引き続きメルマガにご協力をいただきます。
光安メモ
歯科に関するトピックス
歯科勤務医の平均賃金 平成24年は1ヵ月50万6100円 厚労省【WIC】2月21日
http://www.m3.com/tools/Document/WIC/pdf/201302_9/1963_1_3.pdf
厚生労働省は2月21日に、平成24年の「賃金構造基本統計調査(全国)の概況」を発表した。
この調査は、主要産業に雇用される労働者について、その賃金実態を、就業形態別・性別・年齢別・勤続年数別等に明らかにするもの。
医療・福祉分野について見ると、男性の24年6月の平均賃金は34万8300円(平均年齢39.6歳、平均勤続年数8.0年)で、前年に比べて0.7%増加している。
一方、医療・福祉分野で働く女性の平均賃金は24万7200円(平均年齢40.0歳、平均勤続年数7.6年)で、前年に比べて0.1%の増加にとどまっている。
ちなみに、20〜24歳の賃金を100として、各年齢階層の賃金水準を見ると、男性では55〜59歳で262(世代ごとの水準変動がないとすれば、賃金が初任時の2.6倍になる)、50〜54歳で248となるが、女性では45〜49歳、50〜54歳の132にとどまっており、給与水準、昇給度合いのいずれでも男女格差が大きいことがわかる。
また、勤務医の平均賃金(所定内給与額、24年6月)について見てみると、全体(企業規模10人以上)では78万9300円(平均年齢41.2歳、平均勤続年数5.2年)となっている。
医療機関の規模別に見ると、従業員数1000人以上の医療機関では55万3500円、100〜999人規模では94万9800円、10〜99人規模では130万7200円という状況だ。
他の医療職種・福祉職種の平均賃金(全体)を見ると、以下のとおりである。
(1)歯科医師は50万6100円(平均年齢34.8歳、平均勤続年数4.9年)
(2)薬剤師は34万3200円(平均年齢39.1歳、平均勤続年数7.4年)
(3)看護師は29万1800円(平均年齢37.3歳、平均勤続年数7.1年)
(4)准看護師は25万5700円(平均年齢46.3歳、平均勤続年数10.3年)
(5)診療放射線・エックス線技師は31万5400円(平均年齢37.0歳、平均勤続年数10.1年)
(6)臨床検査技師は28万500円(平均年齢37.0歳、平均勤続年数10.5年)
(7)理学療法士、作業療法士は26万6700円(平均年齢31.2歳、平均勤続年数5.0年)
(8)歯科技工士は27万3400円(平均年齢38.3歳、平均勤続年数10.9年)
(9)歯科衛生士は23万9300円(平均年齢32.2歳、平均勤続年数6.5年)
(10)ケアマネジャーは25万2600円(平均年齢46.1歳、平均勤続年数7.0年)
(11)ホームヘルパーは19万3300円(平均年齢44.6歳、平均勤続年数5.1年)
(12)福祉施設介護員は20万6300円(平均年齢38.3歳、平均勤続年数5.5年)
「現場の声は政治に反映してない」で一致 新人の医師衆院議員【m3.com】2月22日
m3.comでは、2012年末の衆院選で当選した新人議員のうち医師資格を持つ12人にアンケートを実施し、7人から回答を得た。
寄せられた結果を見ると、「現場の医師の声が政治に反映されているか」との質問に対して、全員が「されていない」との現状認識を示した。
医師の不足や偏在を聞いた質問では、5人が「不足している」としたが、偏在については、全員が「あり」と答えた。
回答を寄せたのは、自民党の今枝宗一郎氏、勝沼栄明氏、小松裕氏、三ツ林裕巳氏、日本維新の会の河野正美氏、宮沢隆仁氏、みんなの党の中島克仁氏の7人。
社会保障制度改革やTPP(環太平洋経済連携協定)など医療に問題が山積する状況にあって、全員が医師の声が政治の現場に届いてない現状を指摘し、「国民、政治家に現状が理解されていない」(河野氏)、「医師、歯科医師等の議員が少なすぎる」(三ツ林氏)として、医師と政治のつながりの薄さを指摘する声が寄せられた。
「医療者の使命感、良心に行政が頼りきってしまっていて、声をしっかり聞こうとしていない」(勝沼氏)と行政に原因を求める声があった。
医師の不足と偏在を聞いた質問(4択)では、5人は医師不足を指摘(うち1人は「診療科による」との条件付き)しており、医学部の定員増が続いてきた現状においても、半数以上が、「医師数は不十分」との考えを示し、偏在については全員が認めた。
対GDP費で見た日本の医療費の方向性(3択)については、3人が「維持」、2人が「増加」となった(2人は無回答)。
「維持」と回答した理由としては、「日本は効率的な医療。医療の質を落とさず、医療そのものの概念も考え、医療費を維持する工夫を続けていかなければいけない」(小松氏)との回答があった。
「増加」派は「諸外国との比較、今の地方の医療の現状を見れば明らか」(今枝氏)との意見があった。
特に力を入れたい医療政策(13択。複数選択可)で最も多かったのは、「高齢者医療制度改革」「医師の勤務環境問題 」「再生医療の推進」「TPP参加交渉の議論」「尊厳死議論の推進」の5つで、それぞれ4人が選んだ。
「医療政策」と一括りに言っても、関心事がばらつくほど、課題が多いことをうかがわせた。
議員在職中の医療活動については、「続ける」が4人、「続けない」が3人となり、二分。
どちらかを選択したものの、多くの議員が「現場の問題を肌で感じるこの上ない機会」(中島氏)という思いと、「国会議員も医師も片手間にできる仕事ではない」(宮沢氏)という、相反する理由を挙げていた。
殺人罪で歯科医起訴 クロロホルム吸引させ?【共同通信】2月22日
浜松市東区の車庫で建設会社経営、高森繁治さん(68)の遺体が見つかった事件で、静岡地検浜松支部は21日、殺人罪で浜松市東区の歯科医藤井敏美容疑者(57)=死体遺棄罪などで起訴=を起訴した。
起訴状によると、昨年7月12日ごろ、浜松市内で、高森さんに睡眠導入剤を投与して意識をもうろうとさせた上で、クロロホルムを吸引させるか、その他の方法で殺害したとしている。
藤井被告が借りていた車庫内の工具箱から昨年12月18日にシートに包まれた高森さんの遺体が見つかり、静岡県警は死体遺棄容疑で藤井被告を逮捕、静岡地検浜松支部が同罪で起訴した。
県警は1月30日、殺人の疑いで再逮捕したが、殺害方法を特定していなかった。
不正請求で歯科保険医取り消し 札幌【共同通信】2月25日
厚生労働省北海道厚生局は22日、診療報酬約772万円を不正請求したとして、札幌市北区の香城歯科クリニックの保険医療機関指定と、香城敦麿院長(50)の保険医登録を28日付でそれぞれ取り消すと発表した。
厚生局によると、香城歯科クリニックは2008年1月〜昨年8月、架空の診療行為を付け足したり、実際より保険点数の高い別の診療に振り替えたりして、患者延べ66人、305件分の診療報酬を不正に請求した。
厚生局は他にも不適切な請求があるとみて調べている。
インプラント治療に過失 660万円賠償命じる【共同通信】2月25日
愛知県豊橋市の「関歯科クリニック」(解散)でインプラント治療後に後遺症に悩まされたとして、患者4人が院長らに計約3600万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、名古屋地裁は22日、院長の過失を認め、計約660万円の支払いを命じた。
堀内照美裁判長は判決理由で「手術を行う前に、CT撮影などで十分な検査をするべきだったのにしていなかった。患者の神経を損傷させるなどした」と過失を認定した。
判決によると、愛知県内の30〜70代の男女4人は2007〜2010年、クリニックでインプラント治療を受けたが、知覚のまひやしびれが残った。
クリニックをめぐっては、10年に週刊誌や新聞などでインプラントの使い回しをした疑いが報じられ、11年に解散した。
日歯会長らに国民皆保険「大丈夫」 首相【共同通信】2月26日
安倍晋三首相は25日午後、大久保満男日本歯科医師会会長、高木幹正日本歯科医師連盟会長と官邸で会い、環太平洋連携協定(TPP)の交渉参加入りをしても、国民皆保険制度は維持する考えを強調した。
同席した岸信夫衆院議員が記者団に明らかにした。
岸氏によると、大久保氏らがTPP交渉で皆保険存続に懸念を示したのに対し首相は「(先の衆院選の)自民党公約できちんとやっているから大丈夫だ。議論以前の問題だ」と述べた。
過失認め1千万円賠償 市が誤嚥事故遺族と示談【共同通信】2月26日
北海道留萌市の市立病院で入院していた女性=当時(82)=が食べ物を誤嚥して死亡する事故があり、留萌市は26日、遺族に1千万円の損害賠償金を支払うことで示談が成立したことを明らかにした。
留萌市立病院によると、女性は昨年1月、胸の圧迫骨折で入院。
2月7日の朝食で出たそうめんが誤って肺に入り、窒息して心肺停止となり、意識不明のまま7月に亡くなった。
使用していた入れ歯を朝食の際に装着せず、誤嚥した可能性もあるという。
同病院は装着しているかどうかを確認する注意義務を怠ったことを認めた。
3月の市議会の議決を待って賠償金を支払う。
社会保障に関するトピックス
要介護者の医療保険給付、法令で定められた場合のみ算定可【WIC】2月21日
http://www.m3.com/tools/Document/WIC/pdf/201302_8/1962_2_1.pdf
厚生労働省は2月19日に、「医療保険と介護保険の給付調整の周知等」に関する通知を発出した。
要介護認定された高齢者が、介護保険のサービスと医療保険のサービスを受ける場合には、「診療報酬を算定できる場合」が具体的に定められている。
これは、医療と介護には少なからず重複する内容があるため、診療報酬と介護報酬の両方を算定できるとしたのでは「重複」となってしまうからだ。
この点について会計検査院は「重複がある」として、医療保険と介護保険のレセプト突合情報を活用した効率的なレセプト点検を行い、適切な給付調整(重複するサービスについては、介護報酬のみ算定可)を行うべきとの是正要望を行った。
これを受け、厚労省は「給付調整を適切に実施し、適正な診療報酬請求を行う」よう改めて求めている。
通知には、
(1)会計検査院による「医療保険における医療給付と介護保険における介護給付との給付調整について」の改善要望(24年10月26日付)
(2)25年1月17日付の厚労省事務連絡「国保連合会介護給付適正化システムから提供される情報を活用したレセプト点検の実施方法等について」
(3)25年1月17日付の厚労省事務連絡「国保連合会介護給付適正化システムから提供される情報の活用について」
などが資料として付されている。
医療技術評価の対象に、アウトカム改善データある医学管理追加【WIC】2月25日
http://www.m3.com/tools/Document/WIC/pdf/201302_11/1965_2_1.pdf
厚生労働省は2月25日に、診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会を開催した。
この分科会は、新たな医療技術を保険導入すべきか否かについて、学術的な視点から評価を行っている。
この日の会合では、次期(平成26年度)診療報酬改定に向けて、厚労省当局から「医療技術の評価・再評価に係る評価方法等」の考え方が示された。
診療報酬改定の際には、点数設定や施設基準等の見直しにあわせて、新たな医療技術の保険収載も行われる。
新規技術の保険導入には、大きく「学会からの提案を踏まえて、医療技術評価分科会で技術評価を行い、中医協へ報告するルート」と「高度医療(従前は先進医療)の実績等に基づくルート」の2種類がある。
前者のルートについて、厚労省は26年度改定でも大枠を維持する考えだが、いくつかの見直しも提案している。
まず、対象技術について、これまで医科点数表の「在宅医療」から「病理診断」まで(特掲診療料の第2部〜第13部)とされていた。
しかし、26年度改定では、「医学管理」(特掲診療料の第1部)についても、「評価・再評価すべきとエビデンスをもって提案できる」場合には対象技術に含められる。
具体的には、「原則として、医療技術としてアウトカムが改善する等の有効性をデータで示すことができるものに限る」とされている。
また、学会が提出すべき評価提案書には、「使用する医薬品または医療機器、体外診断薬を記載する欄」を詳細版に設けるなどの見直しが行われる見込みだ。
今後のスケジュールとしては、25年3月上旬に各学会に提案書を配付し、6月中旬まで学会からの提案書提出を募る。
その後、重複提案がないか、使用医薬品等が薬事法の承認を得ているか(未承認の場合、当然、その技術を保険収載することはできない)などを精査したうえで、8〜10月にかけて評価案を作成し、10月以降に中医協総会に報告という運びになる予定だ。
救助者は松山市職員 東京マラソン、感謝状贈る【共同通信】2月26日
東京消防庁日本橋消防署は25日、前日の東京マラソンで意識を失って倒れた男性ランナー(30)の救助に関わった参加者ら4人のうち1人が、松山市職員の真木潔さん(48)と分かったと発表した。
同消防署が名乗り出るよう呼び掛けたところ本人から連絡があり、感謝状を贈った。
残る3人を探している。
真木さんによると、24日午前11時50分ごろ、25キロ地点近くの東京都中央区の交差点で、すぐ前を走っていた男性が突然、倒れ込んだ。
「近づいて(脈を)確認したが、顔色が悪かったので、とにかく心臓マッサージをしなければと思った」と真木さん。
市役所で数年前、救命救急の講習を受けた経験が生きた。
大会スタッフに救護を引き継ぎ、レースに戻って5時間余りのタイムで完走した。
真木さんは「男性が助かって良かった。救助に関わった人たちが、自分のやるべきことをやった結果です」と話した。
QALYだけでなく、疾患の重症度等踏まえて治療効果を判定【WIC】2月27日
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002w6kq-att/2r9852000002w6on.pdf
厚生労働省は2月27日に、中医協の費用対効果評価専門部会を開催した。
この日も、前回に続き「効果指標の取り扱い」について議論を行った。
医療技術の効果としては、究極的には「健康寿命の保持・延長」や「QOLの維持・向上」といった『真の健康アウトカム』を測定することが必要だが、これには長い期間がかかる。
そこで、『真の健康アウトカム』と相関する『代理の健康アウトカム』を測定することとなるが、両者の相関が低い場合などもあり、福田参考人(国立保健医療科学院上席主任研究官)は、『真の健康アウトカム』測定の重要性を強調している。
また、効果として諸外国で重視されているのがQALY(質調整生存年)である。
これは、言わば「健康度で調整した生存年」のこと。
ただし、QALYによる分析を行った後に、その他の要素(疾患の重症度や、小児疾患の特性など)を考慮した【Appraisal(評価)】が行われ、その評価結果をもとに【Decision(最終決定)】が行われるのが一般的だ。
福田参考人は、英国において、小児骨肉腫に対するMifamurtide(免疫療法の新薬)を例に、この仕組みを説明している。
なお、白川委員(健保連専務理事)は、「議論を進めるために、費用対効果の目的を明確にすべき」と提案。
これに対し、厚労省保険局の宇都宮医療課長は「委員間の理解度を揃えない限り、目的や仕組みの議論がかみ合わなくなる可能性がある」と述べ、現時点では、議論の進め方を変更する考えはないことを明らかにしている。
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(2)会報バックナンバーにVOL.38NO.2、VOL.38NO.3をアップしました(2013/3/14)
(3)トピックスに「次期日本歯科医学会会長に住友雅人生命歯学部長当選!」を掲載しました(2013/3/1)
(4)日本歯科大学校友会・求人案内の情報を更新いたしました。(2013/2/22)
(5)「会長室の書棚から」を更新いたしました(2013/2/21)
(6)トピックスに「三ッ林裕己教授が衆議院選挙で見事当選!」を掲載しました(2013/2/1)
(7)女性の会のページに「女性歯科医師の集い2013」開催のお知らせを掲載しました(2012/12/3)
(8)トピックス・会員用ダウンロードページに学術フォーラム2013開催のお知らせを掲載しました(2012/12/3)
(9)学術フォーラム2013のポスターをダウンロードできるようになりました(2012/12/3)
(10)トピックスに日本顕微鏡歯科学会第10回学術大会のご案内を掲載しました(2012/12/3)
(11)日本歯科大学校友会・求人案内の情報を更新いたしました。(2012/10/19)
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