1.第138回 校友会定時総会が開催 |
5月24日(土)14時より生命歯学部富士見ホールにて定時総会が開催され、評議員総数58名中54名が出席した。総会に先立って昨年秋から今年の春にかけての18名の叙勲授章者への顕彰式が行われた。顕彰状贈呈ののち叙勲者を代表して宮城県の佐澤史郎(60回)先生より謝辞が述べられた。謝辞の中で「久しぶりに大学に来て皆さまとお会いした時に、どこかで繋がりがあるな、何か同じ雰囲気を持った、文字では表せない、物でも繋げない、伝統の雰囲気ではないか。無形に近い形は何か日本歯科は他と違ういいところがある。」と述べられた。田中正雄(66回)副会長より顕彰式の閉会の挨拶が述べられた。
休憩後、小野沢真一(68回)副会長から総会の開会挨拶があり、渡邉会長からは「先日4年ぶりに会員名簿が発行されました。来年は創立120周年を迎えます。日本歯科大学は歴史に宿っている。」との挨拶があった。
続いて中原会頭はご挨拶で「先日千葉県の故齋藤貞雄(34回)先生のご家族より遺品の中から広島原爆に関する資料を寄贈いただいた。この資料は散失、焼失しなかったことは本当に僥倖(ぎょうこう)だと感謝しました。齋藤先生は昭和20年に広島県の海軍見習医官に配属され、広島原爆に遭遇し、その時の記録を(ご家族から)頂戴した。今まで知られなかった広島原爆の証言を歯科界の先生方に広報し、記録する、私の使命であり責任であると痛感した。資料を基にして一文をまとめて日本歯科評論7月号に掲載されることになっています。タイトルは、広島爆心地へ最初に救護に入ったのは歯科医師だった、です。これは広島原爆の新しい資料になるだろう。発行されたら広島の原爆記念館にも送りたいと思っている。我々歯科医師の貴重な史実になるだろうと考えている。」と述べられた。
続いて藤井学長、影山歯学会会長、高橋日歯会長より挨拶が述べられた。
来賓には、藤井学長、影山歯学会会長、中原賢副学長・新潟生命歯学部長、菊池生命歯学部長、高橋英登日歯会長、小野寺哲夫日歯常務理事、がご臨席された。
議事は議長に田岡郁敏(75回)先生が選出され、各部報告、議事、協議が行われ、その後小野寺日歯常務理事より日歯報告があり、金井義明(66回)副会長のご挨拶で閉会となった。総会後には会頭招待宴が一階メモリアルホールにて行われた。

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2.創立119周年記念式典開催される |
6月1日(日)11時より生命歯学部富士見ホールにおいて創立119周年記念式典が開催された。
神職による神事が執り行われたのち、中原泉理事長より「皆様、一昨日のBSフジはご覧になりましたね。華丸大吉の1時間の番組でした。本日の創立119周年記念日の前祝いでグッドタイミングだと思いました。
さて世には天地人という言葉がありますが、本学はたいへん地の利に恵まれた大学であると私は思っています。本学の創立者中原市五郎先生は青雲の志を抱いて信濃から上京してきました。
彼が目指したのは皇居、昔の江戸城の周りを目指してやってきた。麹町九段下のまな板橋のたもとに歯科医院を開院した。当時はお堀の周りを季節になると蛍がたいへん舞っていたそうです。
明治40年我が国最初の歯科医学校を富士見町のこの地に開校しました。あたりは建物がありませんでしたので上から秀麗富士がよく見えたとのことです。前の早稲田通りがありますが通勤通学の電車が不便でした。昭和3年にまっすぐに牛込橋のところに飯田橋駅が作られました。大学から10分で電車が乗れることになり大変便利な場所になった。
昭和3年に小金井市にグランド用地を購入しよう、とジャガイモ畑を購入した。中央線は走っていたが通り過ぎるだけでしたが、昭和39年に東小金井駅が開業した。現在、口腔リハビリ多摩クリニックが開院している。
昭和30年に飯田橋の駅前の靖国神社側の角地に元の旗本屋敷があり、そこを購入することができた。1500坪ある。戦後10年でよく買えたと感心するばかりで運が良かったと思う。ここに附属病院が新築移転をし、今ではJRの駅から歩いて1分の大学病院ということでPRしている。
さらに本学第二歯学部が昭和47年に新潟市浜浦町に開校しました。新潟島と言われていた新潟市の中では一等地であった。2万坪で当時一坪2万円ということで4億円で入手できた。新潟県が大きい県にも関わらず大学が新潟大学だけであったので、是非大学を作りたい、という切なる希望があり払い下げをしてもらった。現在では新潟県内は20校の大学があるが新潟県内では県内で2校目の大学という位置づけになっている。
平成21年に神楽坂上の大久保通りに面した築土神社の隣に約500坪の土地が安く入手できた。ここに東京短期大学が開設され4月から開校した。飯田橋東口から5分の距離でここもまたたいへん運が良かった。
以上のように本学は本当に地の利に恵まれた大学であり、あらためて先人の先輩方に感謝を申し上げたい。
今年の卒業生は114回である。明治時代に一緒にできた大学と卒業回数は同じではないかという質問があった。明治大正にできた歯科医学校は6校あったがそのうちの2校は戦後のGHQにより閉校になった。残った4校、日歯、東歯、大歯、日大ですが、旧制大学まで昇格した。その時に専門学校からの卒業回数は打ち止めにして大学になっての卒業回数を数え始めたのが大歯と日大である。確認したわけではありませんが80回台ではないかと思う。本学だけではないと思うが昭和20年の時には卒業生は繰り上げ卒業させられ前年の9月に卒業した。したがって昭和21年の卒業生は一人もいなかった。その時は卒業式がなかった。
本来は今年は115回になるのですが、そのような事情で114回になっている。東歯は年度で数えたので回数ではない。本学が卒業回数が3桁で最多の卒業回数であることは間違いありません。本学の先人は専門学校であろうと大学であろうと母体は同じということで連続番号でずっと数えてくれたので、このような最多の卒業回数になっている。これは誇りにしてよろしいと思っている。創立119周年を皆様と祝えて嬉しいことである」とのご挨拶があった。
続いて藤井学長からご挨拶があり、渡邉儀一郎校友会会長からは「本年のジュビリーは卒後50年の64回卒、卒後25年の89回卒と、85回卒の先生方を記念式典にご招待している。本日ご参加された先生にはなお一層のご活躍をお祈りしている。
来年は創立120周年を迎える。母校の慶事をお祝いするため創立120周年記念事業を盛大に遂行するために現在実行委員会を立ち上げている。
日本歯科大学は119年の歴史の中で歯科界に多くの人材を輩出し歯科大学として使命を果たしています。先人からの伝統を受け継ぎ新たな歴史を作る意気込みを持って胸を張って新たな年に邁進していただきたいと思います」とのご挨拶があった。
続いて名誉博士号授与は厚労省医政局歯科保健課長を務められた石井拓男先生に贈られた。中原理事長からのご略歴のご紹介で、「石井先生は愛知学院大学のご卒業で(中原理事長が)医療管理学会で榊原先生から紹介いただき、富士教育研究所で歯科のワークショップを立ち上げた。研修医の必須化の波がきている時で指導者が必要だった。富士研の生みの親である。」と述べられた。
その後永年勤続者表彰が行われ、20年勤続者10名、30年勤続者8名の名前が読み上げられた。20年勤続代表として井出吉昭(90回)先生、30年勤続代表として廣安一彦(79回)先生が表彰を受けられ謝辞を述べた。校歌斉唱のあと閉会となった。

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3.創立119周年記念祝賀会 ジュビリー5025が開催される |
6月1日午後13時より創立119周年記念式典祝賀会がホテルメトロポリタンエドモントにおいて開催され、ジュビリー5025に相当する校友会会員が招待された。
ジュビリーの参加者は64回卒36名、89回卒東京校が34名、89回卒新潟校が20名、コロナ禍で4年前に招待できなかった85回卒東京校29名、85回卒新潟校が18名の計137名の参加であった。
中原貴副学長の挨拶、渡邉校友会会長による乾杯ののちに本日招待された卒回の代表者からのスピーチが行われた。
又賀泉(64回)先生は「駅前の体育館が3年生の時にできた。なので体育館は53年経っているが何も変わっていない」。
高橋忠弘(85回東京校)先生は「石川県金沢市から来ましたが昨年の能登半島地震では義援金をいただきありがとうございます。被災者の力になっています。渡邉会長と稲垣専務がかなり早い段階でいらしていただて感謝しています」。
田村隆英(85回新潟校)先生は「妻が89回卒で一緒に参加させていただいている」、大竹伸明(89回東京校)先生は「臨床研修医義務化の波がきて多くの卒業生が研修医になった。国家試験漏洩問題があった年で当時の先生が苦労されたとの話を聞いていた」。
水橋史(89回新潟校)先生は「他の大学出身校を聞かれて日本歯科大学と答えると歴史と伝統のある良い大学だね、と言われ嬉しく思っている。新潟生命歯学部に同級生の子供が入学してきて親の世代から子の世代に繋がっていることを感じる」といったエピソードが語られた。
最後に小林隆太郎病院長による挨拶で閉会となった。
尚、当日の写真は校友会HPのフォトライブラリーに掲載しています。

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4.BS番組で本学が紹介 |
5月30日(金)22時より、BSフジ「華丸大吉が行く!大人もハマる神授業」で本学生命歯学部が取り上げられました。

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5.日本医師会と日本歯科医師会の合同シンポジウムが開催 |
4月6日、日本医師会と日本歯科医師会の合同シンポジウムが都内の医師会館で開催され、本学の沼部教授と小林病院長が講演を行いました。詳しくは6月1日発行の日歯広報をご覧ください。

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6.日本歯科医学会次期会長に小林隆太郎教授が選出 |
6月6日、日本歯科医学会の会長選任がオンラインによる臨時評議員会で行われ、現副会長の小林隆太郎教授(73回)が無投票で選出されました。
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7.大学校友会共催 入試説明会が開催 |
令和7年6月8日(日)生命歯学部本館 富士見ホールにおいて 入試説明会が開催されました。
当日は12時半より校舎見学があり、その後13時半より16時まで入試説明会が行われました。生命歯学部と新潟生命歯学部の現状や入試の種類や特徴の説明があり、質疑応答のあと希望者には個別相談が行われました。
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